木版から銅版へ!挿図・地図に用いられた銅版画

2021年10月21日
「三囲景」 司馬江漢画 1783年(出典:国立国会図書館)
「三囲景」 司馬江漢画 1783年(出典:国立国会図書館)

一度は弾圧を受けた日本の銅版画も江戸時代の画家によって再興!!

銅版画は銅板を原版とする版画のことです。1430年代に初めて行われ、16世紀以降の西欧版画の主流となりました。
製版は主に「銅版を直接加工する方法」と、「硝酸などで腐食させて刻線を作る方法」で作られます。

また、版のつくりには凹版・凸版の2種類ありますが、ほとんどが凹版のものだそうです。

日本には16世紀末にイエズス会により導入されましたが、キリシタン弾圧によって断絶。その後、18世紀後半に司馬江漢によって再興されました。

ちなみに司馬江漢の『三囲景(みめぐりのけい)』は、日本で初めて腐食銅版画の方法で製作された作品になります!
開国後、銅版画は実用的な挿図や地図などに用いられ、20世紀に入ってから芸術的銅版画が復活しました。
 

この記事を書くにあたり銅版画を検索したところ、自分の好きなイラストのタッチが銅版画によるものだとわかりました!
機会があれば一度やってみたいなと思いました。

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